仕事でニューヨークに出張している。
Open Hardware Summit(OHS)とWorld Maker Faire Newyorkの2つに参加するのが大きな目的だ。
若干の時差ボケを抱えつつ挑んだOHS。ArduinoやMakerBot等で知られるようになってきたオープンソースハードウェア。オープンにすることで世界中の人が開発に関わることで、よりよいハードウェア開発につなげる...的な何かだ。
少し昨年のOHSを思い出したい。2011年OHSの基調講演はArduinoTEAMだった。オープンソースハードウェアの代表的なプロダクトであるArduinoについて、若干の苦労話を交えつつ、販売実績の話や、ビジネスモデルの話など、幅広い内容の話だった。彼らの発表は、オープンソースハードウェアの未来に光をもたらしたように見えた。しかし、大きな影の存在も明らかにしていた。オープンである以上クローン品やコピー品が流通してしまうという問題だ。そのあたりの詳細は割愛するが、要は継続的にオープンソースハードウェアを続けることは難しいと提示していたのである。
そして今年のOHS、「Microeconomics for Makers: Business Models for the New Industrial Revolution」というタイトルのChris Andersonの基調講演で幕が上がった。
まずビジネス的な視点から、継続的なオープンソースハードウェアの発展の為に必要なこと、不足していることについての指摘と一部具体的な提案があった。オープンソースハードウェアの恩恵によって、革新的な"ものづくり"ができるようになった。ユーザーに近いトコロでラピッドにハードウェアを考えられるようになった。そんなことを話してたと思う。(ちゃんと聞いてなかった。)
#1) Cloning is unstoppable.
#2) Investors aren't sure.
#3) It's Hard to keep up.
#4) It doesn't extend much beyond electornics and lasercut materials.
#5) It can confuse the marketplace.
#6) It tend to dribes prices down punishing iinovators most.
#7) Unlike software, mechanisms for "giving back" are Grude.
続くセッションでは、Make:ムーブメント、教育的、社会的な視点からのオープンソースハードウェア、書く発表者がそれぞれ事例を上げていった。
2011年のOHSではどこか「オープンソースハードウェアならみんなハッピーじゃん!」という雰囲気があったのだが、2012年については継続性について言及するスピーチが多かったと思う。今回そういったスピーチが多かったので安心した。そこに将来性を感じた。
今後どうなっていくかは全く予想がつかないのだが「オープンソースハードウェアがみんなをハッピーにする」ならば、とても良いことだと思う。OHSから得たものは大きい、この記事を書いたことで少しでもOHSに対して還元できていればそれはハッピーだ。